「希望・エスペランサ」工舎
大隅半島の豊かな唐芋を活用するため、フェスティバロは製菓工場を建設しました。
でも、工場と呼ぶほど大規模ではありませんので、「工舎」とよぶことにしました。
この工舎には、全国の人々に唐芋の素晴らしさはもとより、大隅半島の自然のめぐみをお楽しみいただきたいという希望が満ちあふれています。
また、加工業を成功させることで、ここ大隅半島をゆたかな地域にするために役に立ちたいという、希望もいっぱいに息吹いています。
フェスティバロは唐芋ケーキという名称で、そんな「希望」を全国にお届けしています。
唐芋は昔からカラダによいと言われてきました。最近の医学的な研究の成果でも、唐芋がゆたかな栄養分に恵まれている上に、健康に良いさまざまな機能性分を含有していることが明らかになっています。
フェスティバロでは唐芋のこのような良さを失わせない方向で、ケーキづくりを進めています。つまり、防腐剤や着色料、膨張剤などの添加物は一切使わないことに徹しています。
カラダに良くて美味しい!!・・・それがフェスティバロの希望です。
美味しいケーキは、良質の原料から生まれます。昔よりいかなるパティシエでも原料の良さには太刀打ちできないと言われます。
フェスティバロは良質の原料を確保するために、直営農場を開設し、選りすぐりの唐芋農家を株主に迎え、すべてを自社で生産することにしています。
そして収穫された唐芋は、一つひとつを手にとって厳しくチェックし、選び抜いた後の唐芋は、一つひとつ皮を手でむきます。 ケーキをつくる工舎には、衛生管理を徹底するために、ハイテククリーンラインを導入しました。さらにケーキの鮮度を保つため、製造から流通・販売までの全過程に独自開発した冷凍システムを構築しました。
この工舎では、若い社員たちと共に、地元の“お母さん”たちもたくさん働いています。
もともと「地元に職場をつくろう」という希望によって生まれた工舎ですから、生産性を優先した省力化を控えて、できるだけ多くの人が働ける部門を特別に設けています。
毎週土曜日の午後には、工舎の社員やパートさん、そして事務所のメンバーも全員が集まり、定例ミーティングを開きます。
それぞれの持ち場から、全員が発言するために2時間〜3時間に及ぶこともあります。
このミーティングでの提案によって、工舎の問題が大きく改善されたことも少なくありません。社長も毎回出席し、「私には大勢のコンサルタントがいる」と耳を傾け、改善すべき点を学ぶとその場で担当者に即実行という指示を与えます。
笑顔で挨拶!!・・・これがこの工舎の合言葉です。
美味しいケーキを作るために、心の通う工舎にしようというのが、フェスティバロの希望です。
【ケーキの素材・・・日本列島の自然の恵みが融合】
フェスティバロのケーキの素材は、ほとんどが唐芋と乳製品です。
栄養学的にみると、唐芋は炭水化物が、乳製品はタンパク質がそれぞれ豊富で、これが一つになるとお互いに補完しあうことになり、とても理想的になります。
人がこれを美味しいと意識するのは、やはり栄養学的にも完全なものですと、カラダがよろこんで受け入れるからでしょう。
しかし、乳製品であれば何でもよいというわけではありません。フェスティバロのケーキづくりは、唐芋と最高にマッチする乳製品を追い求めてきた歴史ともいえます。
素晴らしい乳製品を求めてたどりついた先は、北海道の東側(十勝、釧路、根室など)の一帯でした。
フェスティバロの郷原社長は10年あまりにわたってこの一帯に通いつづけ、唐芋ケーキの素材をさがしました。
ある夏、根室半島の北翔牧場で飲んだ牛乳の美味しさ。これだ!・・・・・社長はさっそくのこの牛乳から出来た生クリームを活用することに決めました。
しかし、根室半島から大隅半島へ生クリームを運ぶのは至難の技でした。そこで明治乳業鰍ネど大企業の協力を得て、それが実現。今までとはまた異なる素晴らしいケーキが誕生しました。
フェスティバロの唐芋ケーキが美味しいのは?・・・
そうです。日本列島の北と南の大自然の恵みが、ひとつに融け合っているからなのです。